Photo: Martien Mulder

インド北部のチャンディーガルで1950年代に始まった「チャンディーガル都市計画」をル・コルビュジエとともに遂行したピエール・ジャンヌレがデザインした家具を再現した「プロジェクト・チャンディーガル・コレクション」。LOGでは中国地方以西での開催が初めてとなる『チャンディーガル コレクション展 -ピエール・ジャンヌレの家具再生産プロジェクト』を開催します。

今回の展示受注会では、ピエール・ジャンヌレのデザイン思想とインドの職人技術を今に継承するインドの工房『ファントム・ハンズ』によって、ピエール・ジャンヌレが描いたオリジナル図面をもとに再生産された家具18点(15モデル)が揃います。築100年以上たった建物のチーク古材を再利用するなど、一つひとつ職人の手仕事で仕上げる工芸家具は、そのオリジナル性が世界で高く評価されています。

展示受注会初日となる11月14日(土)には、「プロジェクト・チャンディーガル」の成り立ちや再生産プロジェクトの経緯、ファントム・ハンズの未来に向けてのビジョンなどを、ファントム・ハンズの国内輸入元であるイニシャルジャパン Gallery CASA DEの中里恭宏氏と、国内販売元である五割一分の沖田桂氏とが語るトークイベントを行います。

Photo: Martien Mulder

『チャンディーガル コレクション展 -ピエール・ジャンヌレの家具再生産プロジェクト』
展示受注会

■期間:11/14(土)〜11/23(月祝)10:00〜18:30
※日没後LOGの門を施錠します。入口インターホンにてご連絡ください。
■場所:LOG 1Fオープンスペース(広島県尾道市東土堂町11-12)
■入場料:無料

【チャンディーガルトークイベント】
■日時:11/14(土)20:30〜22:00(1時間のトークと、30分の質疑応答)
■参加人数 30名 ※先着順
■場所:LOG 2Fオープンスペース
■参加費:1,000円(税込、ワンドリンク代含む)
■受付開始:11/1 11:00から
■申込方法:次の項目を記載のうえinfo@l-og.jpまでご連絡ください。
件名:チャンディーガル
①氏名②人数(1グループ4名様まで・同伴者の氏名も記入お願いします)③電話番号を記入ください。

[ご予約に関して]
※お申込後、LOGからの返信をもってご予約確定となります。
※ご予約確定後のキャンセルはご遠慮願います。
※参加にあたり、受付時に検温と手指消毒をお願いいたします。
37.2℃を超える場合、ご入場をお断りさせていただきます。
お問い合わせ 0848-24-6669 / info@l-og.jp

【Pierre Jeanneret(ピエール・ジャンヌレ)】
1896年生まれのスイスの建築家。建築界の巨匠ル・コルビュジエの従兄弟であり、1922年からはコルビュジエと事務所を設立し協働した重要なパートナーとして知られています。1927年に入所したシャルロット・ペリアンと3人でLCシリーズに代表される家具のデザインを手がけています。1950年代初期、コルビュジエとともにインド北部・パンジャブ地方の新都市(チャンディーガル)計画に参加。コルビュジエがチャンディーガル都市計画を引き受ける条件の一つが、ジャンヌレが現地で監督を行うことでした。ジャンヌレは、コルビュジエの提案を承諾し、チャンディーガルの都市空間から建築物、家具までを総合的にデザインするという重要な役割を果たします。途中コルビュジエがプロジェクトを離脱した後もチーフアーキテクトとしてインドの近代建築の発展に寄与しました。1951年から14年間滞在し、1965年には病気のためにインドを離れます。1967年の没後、ジャンヌレの意思に従い遺灰はチャンディーガルのスクナ湖に撒かれました。

【Phantom Hands(ファントム・ハンズ)】
インド各地の専門の職人が集まって家具を製造している会社。数世代にわたり木材加工を生業としてきた北西部ラージャスターン州の木工職人、北部ウッタル・プラデシュ州の町ゴラクプールの木材研磨の職人、ラタン編みの職人は南部カライクディの町の一族など、インドで実績のある職人が一台一台手作業で製作しています。社名は、家具を完璧につくり出す手業を象徴したもの。土地の素材や職人の技を活かし素晴らしいデザインを残したピエール・ジャンヌレに敬意を表し、ファントム・ハンズはその技術を絶やさないよう持続的なものづくりを行っています。

【プロジェクト・チャンディーガル】
コレクション詳細はこちらからご覧ください。→ https://pierrejeanneret.jp