LOGの椅子敷を手がける赤穂緞通 六月の阪上梨恵さんをお招きする展示会を、
6/4(土)から6/6(月)まで、LOG2階プライベートダイニングで開催します。
阪上梨恵さんとの出会いは8年前、LOGに隣接する「せとうち 湊のやど」を
ご利用いただいた時に遡ります。島居邸洋館に遺されていた藍無地の緞通の一部は
椅子敷へと形を変えて蘇り、この度縁あって展示会を開催する運びとなりました。
時を経て様々な青色を見せる赤穂緞通が、LOGの空間にどのように溶け込むのか、
実際に手に触れ、ご体感ください。

阪上梨恵さんからメッセージ
尾道と私たちを繋いでくれたのは一枚の青い絨緞でした。数年前に島居邸を訪れたときのこと。
少し色の褪せた文様も何もない古い敷物が宿の一角でさりげなく使われていました。
これは昔作られた赤穂緞通だと、織り手である私たちにはすぐ分かりました。
海を見下ろす坂の上に洋館が建てられた当時、回廊には赤穂で作られた青一色の絨緞が敷き
詰められていたそうです。

赤穂緞通は、瀬戸内海に面し、かつては塩づくりで栄えた町赤穂で生まれた木綿の手織り絨緞です。
旅先で異国の敷物に魅せられた一人の女性が、長い年月をかけて技法を編み出しました。
明治から昭和の初期にかけて盛んに作られ、塩とともに船で各地へ運ばれていったのです。

遠い昔に海を渡り、今なお百年前の縁を語る青い絨緞。長い時を経て、藍染の綿糸は水面のような
表情を見せています。次の百年もまた、尾道を照らす灯のようなこの場所で穏やかに時を刻んでほしいと願っています。

阪上梨恵さん
1983年神戸生まれ。大学で美術史を学び、
服飾や産業振興の仕事を経て赤穂緞通に出会う。
根来節子氏に師事したのち、2019年に独立。
赤穂御崎に工房を構える。新作緞通の制作と古作の収集、
再生に取り組み、寺院や博物館収蔵品の修復も手がける。

 

■開催期間:6/4(土)~6/6(月)10:00~17:00 ※作家在廊
■展示作品:古緞通、椅子敷、緞通小物など約40点
■展示場所:LOG 2階プライベートダイニング
■入場料:無料
■問合せ先:0848-24-6669もしくはinfo@l-og.jp

6/4(土)は、20:30~22:00まで、2階Café&Bar Atmosphereにて阪上梨恵さんとお話をお愉しみいただけます。
(ワンドリンクオーダー制で、どなたでもご参加いただけます。/事前予約制/先着順6名さま)
また、6/4(土)~6/12(日)まで、館内のオープンスペースでの赤穂緞通の展示と、ショップでの
小物の販売を行います。